北村牧場111年の歴史に幕
我がふるさと北村の北村たるゆえんである北村牧場が遊水地整備事業のため移転を余儀なくされ惜しまれて姿を消す。
北村牧場は1906年に開設、旧北村の開拓の祖・北村雄治氏の弟謹氏が開いた。
飲用乳やバター製造を手掛け謹氏の妻智恵さんが石川啄木にお見舞いとしてこのバターを送った事は歌にも詠まれた。
バターの返礼として「いしかりの空知郡の牧場のお嫁さんより送り来しバターかな」と読まれた歌は有名である。
小学校の遠足ではたびたび出かけた北村牧場、上記石川啄木の歌碑のほか美しい鏡沼あり癒されるスポットであった。
2017.4.7日残り約40頭の牛を送り出し牧場経営に終止符が打たれた。
中でも牧場のシンボルであった札幌軟石製サイロは大正12年(1923)に建造されて度重なる水害にも耐えて牧場を支えてきた。